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ポケモンH.G.トリップもののメモ帳。
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「……」
 グリーンが、耐え切れないとばかりに走り去っていくのを、レッドは視界の端に捉えていた。
 ……オーキド博士は、気付いていないだろう。自らが、どれほど孫息子を傷付けてきたか。そして、今も、どれほど傷付けたか。
 それを言うなら、レッド自身、旅に出てからどれほど彼を傷付けたか知れない。
 そう、それは、身体的なものではないだけに、目には見えないのに、とてもとても……イタイ。
 オーキド博士にいざなわれ、殿堂入りのポケモンを記録する部屋に二人きりになった時、レッドは口を開いた。
「申し訳ないですけど、僕はチャンピオンの職に就くつもりはありません。このまま、旅に戻ろうと思っています」
「レッド?」
 オーキド博士は、やや戸惑ったような表情でレッドを振り返る。
「チャンピオンなんて、僕のガラじゃありません。大勢の人に注目されるのは、好きじゃない」
 オーキド博士は考え込む素振りを見せた。レッドは、畳み込むように続けた。
「グリーンは……きっと僕が蹴ったチャンピオンの座に戻るのは屈辱だとか言いそうだから、ワタルにチャンピオンを続けてもらったらどうでしょう。で、彼には、トキワジムを任せてみるのも良いかもしれません」
 これは逃げだと、分かっている。ジムリーダーになれば、グリーンは、レッドを追いたくても追えなくなる。
 だが、彼に今必要なのは、レッドの事を考えなくても済む環境なのではないかと、レッドは感じていた。
 きっと、グリーンは、レッドに追い付かれ、追い越される事を恐れるあまりに、余裕を失っていったのだろうから。


 ……なーんて、妄想。

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「ゲーチスは、言葉を使い、ポケモンを解き放たせる!」
 アスラ、とやらが言うのを、ミレイは大して興味もなく聞いていた。
 ああ、はいはい、ワロスワロス。という心境だ。
 しかし、続けられた言葉に、彼女は思わず噴いた。
「残りの七賢人は仲間に命じて実力でポケモンを奪い取らせる!」
 ああ、ばっかじゃねぇの!? と、彼女は思わず素で突っ込みそうになった。賢人というからにはもっと知的な存在をイメージしていたが、どうやら、賢人様は意外に武闘派というか、強行派らしい。
 以前聞いたゲーチスとやらの演説も、何だかなぁという感じではあったが、これでは底が知れるというものだ。流石ポケモン世界。やっぱり、基本的に、住民そのものは、「平和」だ。
 せめて、ゲーチスとやらの活動がある程度効果を表してからならともかく、今のこの段階でそれはなかろう、と、本人思わくもう少し「平和」でない世界出身の、ちょっとひねくれて育ってしまった少女は考える。
 そんな有様では、お互いがお互いの足を引っ張るだけだ。
 中途半端な状態でポケモンを奪えば、当然反発されるに決まってる。そんな噂が流れれば、演説だって、自分達の行為を正当化しようと「言い訳」しているだけにしか、民衆は捉えなくなる。内容の是非はともかく、信じさせることは、難しくなる。
 ……そういう意味では、ミレイが犯罪組織にさほど興味がなかったのは、幸いかもしれない。

「……ってな事があってね、やっぱダメダメやんね」
 いつものように、夢の中。姉弟が、会話している。
「そういや、ヒウンでも、おバカ丸出しやったよ。わざわざ戻ってきて自分の悪事を言っちゃうお間抜けな下っ端さんとか、ゲーチスかて、ほら、『ワタクシの……いやプラズマ団の』って! お前の個人的野望が見え隠れしてんの丸分かりやがな! つうか、『フハハハ』なんて悪役笑いを実際にやらかす奴なんて初めて見たし」
「それを言うなら、まずワザとらしく『ワタクシ』なんて一人称使ってる時点でアウトやろ」
 弟の方は、姉よりにべがなかった。彼にとってポケモン世界最高最大の悪の組織はロケット団なのだ。未だにサカキを超えるカリスマはいないとさえ、彼は言い切っている。
「そっか、まずその時点でアカンか」
 姉は、ふむふむと頷いた。
「で、ねーちゃん、どうすんの?」
「ん? ああ、一応、こんままジムに突撃かなー」

 エンディングを見た弟が、やっぱりゲーチスは小物だったとぼやいていたのは、この場合、別の話なのだろうか?

追記:きっとストーリー中では、このイベントすら夢の中。

・ミレイがポケモン世界に来た時に「歪んだ」という設定は前からあったが、ついでに「混ざってしまった」というのも付け加えれば解決する問題がちらほら。
 例えば、何故か夢の中で現実世界にいる弟と会話してたり、エンディング後も現実世界と行き来したり、そっちでは元通りの姿だったり、あるいは色キチのスズが元の姿だったりする点について。

・ミレイはポケモン世界に来た際に、ムンナかムシャーナと「混ざった」か、或いは「ゆめのけむり」を大量に浴びすぎて、その能力を身に付けてしまった。
 当初、ムンナ・ムシャーナの事など知らないミレイは、その能力を無意識に使って夢の中で現実世界に行ったりしていた。また、携帯やノートパソコンもその能力のたまものである。(物質の現実化に関しては、ミレイ本人はきっと気付かない)

・後に、夢の中で現実世界に行く能力を「夢渡り」と仮称する。この時もまだムンナ等の事は知らず。
 なお、弟がイッシュに来た際に弟の夢の中に会いに行き、それでこの能力が現実世界に渡る能力ではなく夢を渡る能力なのだと気付き、「夢渡り」と命名した。

・弟がイッシュに来て夢の跡地イベントをこなした時、ムンナやムシャーナは弟の周りに漂う「ゆめのけむり」っぽい何か(出所はミレイ)に惹かれてやってきたのかもしれない。
 また、マコモも弟の周りの「ゆめのけむり」の残滓に気付き、彼を貴重な研究サンプルと捉えて観察対象にしている。観察中に、その「けむり」が彼ではなく別の存在が彼の夢を訪れに来ている為なのだと発見し、その「けむり」を捕まえようと「けむり」を囲うリングをはめた。精神を本体から切り離されそうになったミレイは激痛に目を覚まし、当然「けむり」も本体に逃げ込むが、目を覚ましたミレイには謎の痣(マコモのはめたリング)が…。
 弟から、その「けむり」の主がジョウトかカントーにいるのだと聞いたマコモはアララギ博士に連絡してカントーの伝手であるオーキド一家を巻き込む。また、協力を要請されまくってる弟は、しぶしぶミレイにオーキド研究所かトキワジムを訪問するよう連絡を入れる。

・この話だと、アララギ博士はオーキド一家の親戚。下手するとグリーンの母。
 痣が出る場所は未定。手首か首かなー。隠す事考えたら手首。
 また、携帯電話を姉弟が持っているという設定。

・この事件をきっかけに、ミレイはジョウト・カントーにいながらにして、夜はマコモの発明品の力も借りてイッシュ地方で精神体を実体化させ、そこも徘徊する事に。
 明らかに巻き込まれた事を憐れんだアララギ博士に図鑑やら御三家やらを貰って、イッシュ地方でも謎のトレーナーとして活動している。イッシュでの持ち物は、ミレイが嵌められたリング(=ミレイ本体覚醒時は痣)に収納されている。


 そしてさらに恐ろしい事考えたのが以下。
【更に色々すっきりするけど恐ろしい説。】
 「ミレイ」は「ミスズ」から分離した夢の成分。
 アルセウスがロケット団に襲われてダメージを負った時、世界の境界が揺らいで、ムンナかムシャーナが「ミスズ」の夢を食べ、実体化させた。それが「ミレイ」で、ムンナが食べた夢は食べられた相手の記憶から消えるそうだから、「ミスズ」の変貌にも繋がる。
 「ミレイ」はあまりにも強烈で鮮やかで強い夢だった為、ムンナかムシャーナの支配から抜け出して独立した存在となった。本体は(本人無自覚ながら)「ゆめのけむり」である為、無意識レベルでその能力を使う。

 …伝説ポケモンの介入説とどっちを取るかはペンディングで。
 「ゆめのけむり」は人間じゃないので、人間との間に子供はできるのか?とかいう問題もあるし。


 あ、どっちの方が好みだとか、他にも意見などがあればご自由に。流石に厨二過ぎかな、とはちょっと思ってる。

 お米券さんとの絵茶にて、ワタルさんがブラックなドンである的なネタを貰った。
 ジョウトの治安が最悪なのは、ワタルさんによる専制だからだと。で、ワタルさんはトップの器ではなかったと。
 まぁ、こっちの勝手な解釈なんですがね。

 これとは別に、おそらく蒼坐様あたりから仕入れたネタで、ポケモン世界は思われているほど平和ではないのでは?というか、その平和はマヤカシでは?という感じのネタがある。
 お米券さんとの話でもちらっと出てきてたけど、ポケモンリーグは本当は限りなくブラックな組織なのではないか?みたいな。
 このネタ仕入れた時に一回考えた、トンでもネタ。それが、タイトルにある通りの、マトリクスネタである。マトリクスの世界設定をそのままポケモン世界と現実世界にも適応。ちょっと形は変えるけど。ポケモン世界の住民たちは基本的にお人好し過ぎるから、現実世界の悪人たちに十分騙され、操られてしまっていても気付かない。現実世界による、ポケモン世界の搾取。

 さて、この二つのネタを合体させると、ロクでもない話が出来上がるのではないかと思われるwww
 なまじっかマトリクスの一作目を知ってるミレイからすれば、これはもうプッスゥ(笑)と笑うしかない。チャンピオンなんて怖くてやってられない。

「君のその発想、考え方は非常に危険だ」
 肩を竦めるワタル。
(中略)
「マトリックス、という映画をご存知ですか?」
 その台詞にワタルはスッと目を細め、浮かび上がった剣呑な輝きを隠そうとした。
「やはり君を、野放しにしておくわけにはいかないようだな」

 …みたいな話!ああ、誰かネタを抱え過ぎてどうしようもなくなってる自分の代わりに、こういうネタ形にしてくれないかなwww

ミレイ「ついにイッシュ地方解禁やねんなー」
グリーン「結局、お前もイッシュに行くのか?」
ミレイ「んー? ……未定(にっこり)」
グリーン「この期に及んで未定か、おい」
ミレイ「ターちゃんには言うたけど、作者が誰かに落ちるか次第やからねー。取り敢えず、どっちのパターンでも、むぅちゃんは来る筈やけど」
グリーン「ああ、お前の弟な」
ミレイ「また新キャラ増えるんか、もうこんままで行くんかは、結局最後までシナリオやってみんと何とも言えんってさ。あんま、新キャラ増やしたくあらへんのやと。性格が被ってくる的な問題で」
グリーン「ふーん……」
ミレイ「どのパターンにしても、設定練んのにはそれなりに時間かかるから、ゲームは嫌いやって言うてた。名前を後から変えれないのが、当たり前の事やねんけど、困るって。ま、取り敢えず何にしろ、ゲームやらんと話は作られへんけど、話作らへんとゲームの主人公も決まらんっていうジレンマを、作者がどう克服するかやね。せいぜい、悩んでもらおっかいな」

「……研修旅行?」
「おう。どこが良いと思う? お前なら、ジョウトの事だって知ってるだろーから、意見聞かせてくれ」
「え、しかもジョウト行くん?」
「いや、カントーでも良いぜ? ただ、選択肢は多い方が良いだろ」
 最近、何だかジムの運営に係わるような会話が増えたなぁ、と思ってはいたが。まさか、こんな事まで相談されるとは思っていなかった。
 ミレイは首を傾げる。ジムリーダーが、得体のしれない人物にそういう事を相談するのは、どうかと思う。
 グリーンの方には、ミレイをジム運営に引っ張り込めば人目を憚らず会う事ができるわけだし、将来的にパートナー(勿論、漢字四文字に言い換え可能)として共にいてくれるようになるのではないかという、彼なりの思惑があるのだが。
「私の意見はあくまで、個人的意見やで?」
「ああ、そうだぜ?」
「……何が今回の旅行の目的なん。一口に研修旅行言うたかて、研修は単なる名目で観光やってる場合もあるやろし、真面目に研修するとしても何がやりたいんよ? それによって、行き先変わるやろ」
「そうだな、理想を言えば、観光しているようで実は勉強にもなってたってパターンなんだがな」
 ミレイが真面目モードに入ったので、グリーンもジムリーダーとしての意見を述べた。
「人数はそれなりにおるんやね?」
「普段勤務してくれてるトレーナーと、あとはトキワやマサラのトレーナーで希望者が出たら、そいつらも連れて行く事になるな。ジムの旅行だし」
「体力つけさしたいなら、ポケスロン。戦略眼とか磨くなら、バトルフロンティア」
 ミレイは即答した。
「ある程度人数がおって、それでも楽しんで勉強もさしたいんやったら、ジョウトでのオススメはその二ヶ所やね」

「……やっぱり、さぶいです」
 バクフーンのアカツキに覆い被さり、震えながら、ミレイはぼやいた。
 なら、どうして来るんだ。前も言った事のあるような疑問を、レッドは飲み込む。一度言ったなら、もう十分だろう。
「レッドさん、麓のポケセンでもあまり見掛けませんけど、もしかして此処を生活拠点にしてたりするんですか? 隠し洞窟とかあったりして?」
「……隠し、って意味が分からないけど、ある」
「えっ、マジですか!?」
 ミレイは勢いよくアカツキに伏せていた顔を上げ、レッドを振り仰いだ。
「ん。慣れれば、結構快適」
「結構、快適? お風呂入れたりとか?」
 冗談のつもりで発せられた言葉を、しかしレッドはあっさりと肯定した。
「入ろうと思えば」
「え、えええええぇぇ!」

 単なるネタです。
 因みに、温泉が湧いてる事にするか、奥が窪んでいる所に雪を運び入れ、リザードンの炎でお湯にして入っているのか、決めかね中。

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