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ポケモンH.G.トリップもののメモ帳。
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 その日、ミレイはレジャーシートを持ち込み、一日中グレン島で仰向けに寝転んで空を見上げていた。
 今日はそうしているのだと、前日の夜、いきなり言い出して。
 決して、この世界では見える事はないのだろう、故郷の奇跡に思いを馳せて。
 故郷では、「はやぶさ」という探査機が、数々の困難をくぐり抜け、今日、地球に帰って来ようとしていた。
 何故か異世界からでも繋がるネットで、ミレイはその事を知った。
 願い事を3回言う時間は十分にあるから、その後、よく頑張ったねと迎えてあげて欲しいと、「はやぶさ」に関わり続けた人が、発言していた。
 異世界のここからでは、「はやぶさ」を見ることは無理かもしれない。
 それでも、想いを馳せることはできる。
 もしも、願い事を言うのならば。
 何を願ったのか、それは願った本人のみが知る事。

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「わたしができるのは」
 彼女は一旦言葉を区切って、少し首を傾げた。
「何やろな?」
 ここでずっこけた人がいた所で、誰がその人を責める事が出来ようか。
「あ、ナイスリアクション」
 彼女は真面目な顔で褒めているのかけなしているのか分からない事を言う。
「んで、話を戻すけど……わたしにできる事……何やろな? タマゴの孵化作業かな?」
 後は……、と、続ける。
「素早いポケモンを育てる事、攻撃力の高いポケモンを育てる事も、一応できるな。防御力とか耐久力に関しては、あんま得意やないけど」
 視線に気付いたのか、彼女は傾げていた首を戻すと、あっさりと言ってのける。
「ああ、コツがあるんよ。素早さや攻撃力を伸ばす育て方には」
 それで彼女は強いのか。
「んー。わたしは強ないで? タイプ相性とか、全部覚えてる訳やないしな。戦術もごっつ単純やしな。わたしより強い人なんて、探せばぎょうさん見付かるもんやで?」

「わたしはトレーナーには向かんやろ。ブリーダーなら、まだやれる気はするけどな」

弟「(前略)ま、ポケスロンはどっちかってったらやり込み要素やしなー。こうやって考えると、ねーちゃんってどっちかってったらブリーダーやんな」
姉「そぉ? ま、そうかもね。面白い技構成考えんのは好きやけど、バトル好きくないもんね」
弟「ま、対人戦やらへんのは俺等やから仕方ない。んで、努力値振んのも嫌いちゃうやろ?」
姉「一部努力値やけどなー」

 実話。
 後で、「あ、ポケスペのグリーンさんって確か…」とか考えてニヤニヤしかけたのは内緒。
 でも、孵化作業はゴールド君の領域か(汗)

「あまり、得意じゃないねんけどね」
 ミレイはそう言いながら、熱心に手を動かした。
「こういう作業って、何も余計なこと考えずに済むから、好き」
 まぁ、我ながら、それを歩きながらやるのは、どうかと思うが。この前は、歩きながら携帯を見ていて、怒られた。
 彼女の手元からは、膝まで届くか届かないかという長さの紐が、垂れている。最初は、地面に引き摺りそうな長さだった紐だ。
 プロミスリング、と勝手に思っている。願い事を込めて編むものだ。願い事が叶えば、役目を果たしたプロミスリングは、切れる。
「プロミスリングが切れたら、願い事が叶うっていうけど……」
 ミレイは、ちらりと、鞄の外にはみ出している携帯のストラップを見た。
「まだまだ、切れて欲しくはないな」
 その携帯のストラップもまた、かなり変則的ではあるが、ミレイが編んだ物。
「これが切れる時は……」
 わたしが、この世界から消えていて。誰も、わたしを必要としなくなった時。


プロミスリングに込めた想い。


 どうか、わたしがいなくなっても、立派にやっていけていますように。

 ミレイは、シロガネ山の麓が結構好きだ。
 ポケモンとの修行に手頃だし、何かあればシロガネ山の麓にあるポケモンセンターで部屋を借り、籠もってしまえば、誰にも邪魔されないから。
 ……いや、それだと誤解を招く。
 誰にも邪魔されないから、というより、誰にも迷惑掛けずに済むから、ミレイはシロガネ山の麓のポケモンセンターに籠もる。
 彼女がそんな事をするのは、どうしようもなく気持ちをコントロールできなくなって、誰かに八つ当たりしそうな時だ。
 単に考え事をするだけなら、グレン島へ行く。
 グレン島は風の音色が心地良いし、野生ポケモンをあまり気にしなくて良いから。





 敢えて、仕上げない。
 いつか消すかも。

ミレイ「どうも~。こっちでは初めまして、ミレイです~。こっちはアカツキやよ~」
アカツキ「……初めまして」
ミレイ「アッキー(アカツキのあだ名)は今回突っ込み要員やねん。うちが基本的に大ボケとぼけな発言しかできんさけん、必然的に突っ込みレベルが上がっていく事になんねんなー」
アカツキ「まぁ、そうなるな」
ミレイ「ルールー(まるちょん)とたーちゃん(ココちゃん)がねー、わたしの友達として登場するんやって。ちなみに強制出場なのはむーちゃん(OWM)ね。許可取るか悩み中なのは、ひー君(水瀬っち)やってさ」
アカツキ「何か…あだ名の崩し具合が酷くないか?」
ミレイ「オフやとこんなもん~」
アカツキ「オフとかリアとかゆーな(汗)」
ミレイ「んで、この4人の共通点が、うちと通信交換する可能性があるってことなんよね。で、どういう風に名前を出すか悩み中。特に通信交換したら、擬人化とかの絡みが出てくるからねー」
アカツキ「俺らはどういう扱いになるんだ?」
ミレイ「これまた絶賛考え中~」
アカツキ「無責任だな」
ミレイ「無責任やよ。交換する機会があるなら考えるけど、そうでないなら今回は別にええかなと。だって後ろをついて走るくんのがめっちゃかわええんやもん!おかげで自転車乗ってへんし」
アカツキ「そんなもの持ってたのか」
ミレイ「持ってた。使う気0やけど。ま、それは置いといてやね、ほんまどうしたもんかね?」
アカツキ「そこまで崩したあだ名で呼ぶつもりなら、それでいいと思うが…」
ミレイ「ハンネそのまんま出すのは流石にヤバイんかなー思て崩したんやん!ただそうすると、交換でポケモンが来た際に困るかなって…」
アカツキ「そして堂々巡りする訳だな」
ミレイ「そうやの~。ほんま困ってんの~」
アカツキ「まあ、まだ登場までには時間があるんだろう?」
ミレイ「そうでもない。今、ポケモン貰う直前くらいまで話書いてるけど、そこでわたしの携帯とノーパソ帰ってくる予定やねん。ちなみにリアではノーパソなんて持ってへんけど、パソコン無いと色々困るゆー事でルールーから貰った事にする予定」
アカツキ「おい!」
ミレイ「で、携帯に友達からメールが届いてる事にする予定なんよね。そこで最低一人、名前が出てくる事になる。っていうか、ノーパソの説明する時点でルールーが出てくる…(汗)」
アカツキ「それは確かに問題だな」
ミレイ「どうしよ~」
アカツキ「頑張って悩め、としか言えん。作者はお前だ」
ミレイ「むきゅ~」
アカツキ「で、問題はそれだけじゃないと聞いたが?」
ミレイ「たーちゃんがね、シルバーに居るんやって~。わたし、こっちの世界でもたーちゃんやシキミ君…?に会ってみたいねん」
アカツキ「シキミ君?わざわざカグラそっくりな奴に会いに行きたいのか」
ミレイ「何だかんだでカグ可愛いじゃん。だからしーちゃんも可愛いかなと」
アカツキ「絶対、そのシキミ君とやらに嫌がられるぞ…。しーちゃんとか、男につけるあだ名じゃないだろ」
ミレイ「かもね~。でもそれんまた楽し」
アカツキ「……」
ミレイ「で、問題は二つの世界の関わり具合なんよね~。多分パラレル扱いやろうけど…たーちゃんもトリップしてるんかな?」
アカツキ「今度聞いてみたらどうだ?」
ミレイ「せやね。そこまで話が固まったら聞いてみよかな…。それ以前に、たーちゃんがここ見てコメントする可能性もあるけど(笑)」
アカツキ「人任せ」
ミレイ「うぐ。こっちもまだまだ設定練ってる途中やねんからしゃーないやん…。なるたけ合わせやすいようにしたい思て色々悩んでんのにアッキー酷いわ」
アカツキ「う…。わ、悪かった。すまん。だからそんな顔するなよな…」
ミレイ「結局何だかんだゆーてアッキー優しいんよな。やからわたし、アッキー大好き」
アカツキ「……!(撃沈)」

「わたしの事は、そりゃあ何言ってくれたって良い」
 彼女は、笑った。
「わたしが弱いのも、へちょいのも、その通りなんですから」
 でも、と彼女は続ける。
「そんなわたしでもついてくると言ってくれた、この子たちの事は、悪く言わせない。この子たちは弱くなんかない。わたしなんかよりも、ずっと、この子たちは強いよ?」
 彼女のポケモンが、こちらを威嚇するように睨んできた。
 彼女は……少なくとも、手持ちのポケモン達には慕われているようだ。
「わたしがせめてできる事……。それは、この子たちが弱くなんかないって、証明してみせる事。この子たちを馬鹿にするのなら……」



「わたしは、この子たちを勝たせます」

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